ARDEN 8PORT ENGINE
今回は8ポートエンジンの製作依頼を紹介します
・・・またハードな物ですいません。
2010/2〜
上画像は今回お客様が手に入れた
アーデン製8ポート一式になります、
クランクやロッカーアーム
プッシュロッド、リフター等は付属していません、
現時点の構想(仕様について)は
付属のピストンを使うため1293cc
SスペックバルブサイズにFCRキャブ仕様の
8ポートにしてはライトチューンな仕様です
搭載予定車はレース専用車両です
まずは中古エンジンの為、各部のダメージや
ボリューム、サイズなどのチェックを行いました、
かなり程度は良いようです。
このエンジンはどちらかと言うと
ほんちゃんレース向きでは無いと言うか、
カテゴリーが曖昧な為
お遊びてきに行きたいとの事で
極力パーツなどにはお金を掛けずに
楽しもうと言う感じです。
でも、その分手間は掛けちゃってます。
ちなみにボアにはクロスハッチが
ばっちり残っている状態で
本当にあまり走っていなかったようです。
コンロッドをばらして確認してみると
小端部を変心させる為ブッシュが入っていたり
ショットが掛かっていたりコスト掛けてますね、
でも仕様が合わない為、交換しちゃいます。
程度の良いノーマルコンロッドを加工していきます
機械加工は大端部両側面を旋盤で切削軽量化
高回転仕様ではとても有効な手段です
その他の部分は手加工です
ジスクサンダー・ベルトサンダー・リューター
バフと仕上げていきますが
都度重量を合わせながら行います。
対費用効果、リスク、コンセプトなど・・・
フルフロー化はしません。
本日はここまで。
2010/2/5
クランクシャフトは程度の良い中古品を
ダイナミックバランス&軽量加工をしました。
フルレース仕様には遠いですが
これで十分かなと。
この加工の対費用効果は大きく
町乗りオンリーでも◎です。
※純正クランクの製品管理は酷く
ブランクの初期加工で変心させ
バランスが取りきれていない物が多々あります。
エンジン内部&部品のエッジ&バリの除去
エッジ部分はデリケートで金属加工で
寸法誤差のとても出やすい箇所の為
最小限の範囲で面取りと同時にバリの除去も
を行います。
綺麗に面圧を掛ける為の作業です。
又すべての部品の検品にもなります
当社にてオーバーホール依頼を受けたエンジン
ほぼすべてでこの作業をしています。
各部組み付け前の測定作業
腰下の組み付け
シックネスゲージを挟んで締めているのが
わかるでしょうか?
理由は・・・・
メタルに気を遣っています。
クランク・ピストン・コンロッドが
組みあがりました。
本日はここまで
2010/2/11
8port用カムシャフトです
今回は新たに手に入れた
レイランド製のCカムを組みます
元組まれていたケントカムとはプロフィールも
違いますが、ベースサークル径なども違い
外周が大きい為、いい事があります・・
プラグレンチが入るようポートフランジが
削られています、
抜けそうなので肉を盛ります。
プラグレンチは何とかします。
キャブ到着です、ビトーのアルマイトボディー
イカしてます。
そこで、
FCR用のインマニを製作します。
超ショートスピゴット、マニフランジ
内面テーパー&インシュレーター取付用凸型形状
キャブピッチに合わせたジグ等を製作しました。
それらを溶接しインマニの完成です・・・・
が、仮付けすると
ボンネットに当たる!!
ボンネット少し切らないとだめです・・・
(これ以上マニ長を短くするとマニ角度が
もっと付いてしまうので・・)
しょうがないですよね・・・オーナー様・・・
・2010/3/27 UP
今度はロッカー周りに移ります
プッシュロッドホールに制限が有る為
プッシュロッド振幅が最小値に成る
ロッカー高さを求め、ポストスペーサーを
製作します。
算出した値を基にデザインし
製作したスペーサーです
ロッカーポストよりもかなり大きく
製作しました、ポスト面積が少く
ヘッドに食い込んだ跡が見られる為
締め付け時の局部的な面圧を下げる為の方法です。
既存のプッシュロッドでは長さが約2cm足りず
これも製作です、
両端はノーマルをカットし凸状に切削し利用します
カットしたロッド両端を中空パイプに刺し
ジグにセットし溶接します。
こんな感じ
ヘッドが分厚い為、ヘッドボルトが
ちょっと短いのでヘッドを少しザグります。
これならナットが掛けられます。
ロッカーポストも同様にナット部をザグり
サイド部も少々加工します。
ほぼ加工も終わり
いよいよ組み込み作業。
バルブやシートの程度が良いので
すり合わせのみです。
画像省きます。
一番手前のロッカーポストは
新規製作品、シャフトや割りピン、
ベアリングの負荷を減らします。
エンジン本体はほぼ終了ですので
補記類にかかります
ファンベルトをコクド式に変更
市販のウォーターポンププーリー以外は
製作しました(希望のプーリー比がない為)
市販のオイルクーラーを改造し
サブラジエターを製作しました
画像は加工後の耐圧テストです。
付属のEXマニホールドの曲がりが悪いので
手を加えます。
レースカーはセッティング時間が限られるので
時間短縮の為、A/F値(空燃比)の
ロギング用にセンサーボスを溶接しておきます。
今日はこの辺まで。
2010/5/19
8ポート用に追加エンジンロッドの
ブラケットを加工
サブラジエター用パイピングと
ポンプブラケット等を製作
サブラジエターには電動ファンも追加
コントロールはPIVOT・STC
標準で2ファンコントロール出来ます。
以前使用していた、メガホンマフラーを
リメイク、白い線の部分でカットし
メガホン長を短くします。
切っぱなしだとクラックが走りますので
丸棒を巻いて補強
・スワールポット兼ヘッダータンク
・オイルキャッチタンク
・同時点火コイルブラケット
等を製作
これが元キャブボックスの所に
付きます。
FCRのアタマを覗かせれば
ボンネットは閉まります
・・が、酸欠しそう・・・
なので、前もバックリ開けちゃいます。
そこでバルジを製作
こんなです。
アルミポリッシュで活けてると思ったのですが
目立ち過ぎるとの事で、最終的には
黒になりました。
完成の図
画像をクリックすると
少し大きな画像が見れます。
完成の図
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完成の図
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2010/5/26