NさまMGBのエンジンチューニング
&タコ足製作&ちょっとボディーなど編
今回はサービス→MG→MGBのページではなくこちらにアップします。
今回の目玉は7ポート(ノーマルはMGBもミニと同じ吸気2個、排気3個の5ポートなんです)
アルミヘッドのビルドアップです。
画像は吸気側でポートが4つ有るのがお分かりになると思います。
反対側には排気ポートがノーマル同様3つ有りノーマルのタコ足がそのまま使えます。
海外から部品到着後、各部の点検、吟味した所、期待以上のかなり良い作りでした。
(過度の期待はしない為・・・)
ポート、燃焼室形状等を加工後、圧縮比調整の為の面研とバルブのラッピングで
ヘッド単体の加工は終了です。(あとプラグのネジ山をヘリサート加工しました)
これはインテークマニホールド、ヘッド側ポートで型取りしたジグを合わせ
段付きが無いように加工。
インテークマニホールド加工終了です。
今回パワーバンドも変えたかったのでカムも変更です
バルブタイミングを合わせます。
これはシリンダーブロックにバルブの逃げを加工(リューターにて)した所です。
カム変更でバルブリフトが増えた分干渉してしまう為です。
ヘッドをブロックに合体中。
今まではウェーバーをシングルで使用していたので
もう一つ必要なので程度の良い中古を使います。
当然2つともオーバーホールします。
ここからすこしブロス手作りのワンオフ製作品、
これはキャブの吹き返しを防ぐアルミの隔壁です。
ヘッダータンクを少改造
オイルフィルターがキャブの下で隠れてしまう為、交換作業が楽に出来るよう
オイルフィルター移設用のブロック製作。
オイルキャッチタンク製作
7ポート、ウェーバーツイン用の同調プレートをステンレス板で製作
(御入用の方、NC入力済みですよ・・・居ないか・・・)
付いていた、LCB(タコ足)でいいか・・・って言っていたんですが
効率悪そうなのと、絵的に(今まではキャブに隠れてあまり気にならなかった)NGなので
タコ足製作です・・・結構手間かかりそう・・・。
まずフランジをポートに合わせレーザーカットで製作し、パイプの一方を四角に加工
両サイドとセンターのポート面積比率に合わせパイプ径も変えています。
それを段が出来ないように溶接していきます。
ここからはイメージが大切ですね、効率、性能も大事ですが一番は見た目です(笑)
取付、マーキング、溶接、確認を繰り返しながら進めていきます。
ショップ単位でワンオフ製作するような場合、今回の様な曲がりパイプを
溶接で繋ぎ合わせイメージに合ったタコ足を作っていく方法が多いと思います。
今回はドナーになりそうなステンのタコ足の中古と市販の曲がりパイプを組み合わせ
製作しています。
ドナーはシルビアCA18のタコ足を使っています、
中古の為、溶接前に磨きの行程が増えますがコスト削減の為しかたありません。
Yピース(2in1ジョイント)の製作
パイプに被る良いサイズが無い場合は製作します。
ジョイント完成
だいぶ出来ました、もう外は真っ暗です。
タコ足・・・完成です。
完成後、FISCO走行後のエンジンルーム タコ足の焼け色が好い感じです。
MGB 7PORT装着後のインプレッションはとても良かったようです。
当社感想は・・・とっても有りだとおもいます。
ここからボディー(車室内)修理とその他を
助手席のフロアが雨漏れなどで錆ているのと、刷毛?ローラー?によるリペイントが
汚くなってしまっている為、剥離&補修を行います。
補修部品の一部を使い、修理します。
まずは剥離作業
続いて切開、パネル合わせ、溶接を行います
足元の奥の剥離はとても骨が折れます、チョット助っ人に・・・
剥離完了
サフェーサーのペイント
上塗り作業
オーナー様お好みの色に調色してペイントしました。
(フォード系クラッシックフォーミュラー等の内装色のイメージ)
暗くてあまりわかりませんね、 完成です。
つぎはバケットシートの改造です。
最近手に入れられたシートの肩幅が狭く(たしかに狭い)乗り辛いので、広げて!との事で・・
割ります・・・
割って、広げてアルミ板で仮止めておきます。
内側にガムテープで目止めを貼ります、外側にFRPを貼ります。
この時、貼る面のゲルコートは剥がし結合力を高めます。
外側が硬化したら、アルミ板を外し、内側もFRPを貼り、硬化後外側をペイントします。
皮を張りなおして完成です。
続いては、運転席足元が綺麗過ぎて踏みづらい・・・ので
縞板でフットプレート製作です。
完成。
続きましては
オーナー様が手に入れられたホイールのリビルト作業です。
ホイールをバラシて傷を埋めバフ掛けします。
センターディスクをブラスト掛け後、調色ペイント
組み上げて完成です。
以上が今回、一連の作業でした。