METAL HEAD GASKET
製品取り扱い説明
注意点から
メタルヘッドガスケットは圧力剛性に強い反面
純正タイプ(紙等複合材製品)のガスケットに比べ素材自体の弾性、吸収性が低い為
ブロックやシリンダーヘッドの面精度の要求は高くなります。
ブロック、ヘッドのコンディションは言うまでも無く
ヘッドボルト一本のコンディションで耐久性は著しく低下します。
また、ヘッドガスケット破損のトラブルが既に出ている車両では
何らかの原因を抱えている可能性も考えられますので
その対処を行ってからの施工をお願いします。
※原因としては水温異常、点火時期、圧縮比、燃焼室形状、排気効率
 燃料セッティング、ガソリンの質、等々様々な要因が考えられます。

施工に当たってはその点などを理解した整備工場、
ミニショップにて行ってください。

当製品はノーマルの鋳鉄ヘッド、ブロックにて精密採寸を行って製作していますが
稀にエンジンの個体差で冷却水穴、オイル穴の位置がずれる物があるかもしれません。
組み込み前にブロック、ヘッドに合わせご確認ください。

11スタッド加工されたブロックについて
加工時にスタッド穴がウォータージャケット部貫通している場合
ヘッドボルトを伝い外部にクーラントが流れ出る事があります。
下記は当店推奨及びアドバイスとなります。
皆様独自の技術やノウハウ等あると思いますが
参考にして頂ければ幸いです。
シリンダーブロック、シリンダーヘッドの
面チェックを行い、必要があれば
面修正して下さい。
当店では取り付けにあたり
各所に左の液体パッキンを使用します。
参考にして下さい。
左画の箇所にガスケットの裏表に
塗布します。
参考にして下さい。
ヘッドボルト
コンディションを整え
必要があれば交換してください。
ネジ部にスレッドコンパウンド等を塗って
ネジのすべりを良くして下さい。
※締め付けトルクを限りなくボルト軸力にする為

丸々一本だけスレッドコンパウンドを塗っているのは
センターボルトとシリンダーヘッドのクリアランスが狭く
錆び付き易い為です。
※鎖によりシリンダーヘッドとボルトが密着すると
ボルトの軸力が徐々に落ちガスケット抜けの
原因となります。
同じ理由で
ナット座面にもスレッドコンパウンド等を塗ります。
ヘッドガスケットを
シリンダーブロックにセットしてから
ヘッドボルトをシリンダーブロックに取り付けます。
ヘッドボルトの締め付けは
小さなトルクから数回に分けて規定値まで
トルクセッティングをお願いします。
以上、参考にしてください。