それはデイブ田中氏の一言で始まった


デイブ氏

「これを製品化できないだろうか」

ブロス
      ・・・・・・
 ちょっと考えときますよ


とても短い会話であるが、お互いの気持ちは伝わったようだった

会話中の・・・の時点で大まかな構想は決まっていた

しかし軽く返事が出来ない性格もデイブ氏にはわかっていた事だろう



デイブ氏は既に、このアイデアを実践し、その効果に手ごたえを感じていた

事実上、アイデア〜実験までが氏の受け持ちという形で

ここから先はおまえだ、とバトンを渡されたのだ



こんな形で、製品化に向けてのプロジェクトがスタートした



まず、如何に美しく、安全で、効果を最大限生かせるかを考えました。

(コストが入ってなくてスイマセン、なにせ少量生産の為・・・何故か美しくが・・)



安全面

 強度を重視した、材質・板厚・蝶番の選定

 劣化や振動による蝶番の分解を防止するシャフトストッパーの組み込み

 蝶番取り付けボルトの脱落防止用ロックタブの組み込み



効果

 ミッションケース・カットモデルによる油量のチェック

 精密採寸によるオイルリーク量の最少化

 オイルリターン通路確保の為の造型

 バッフルに返しを持たせ、オイルの乗り越えを極力抑える作りとした


これらを試作にすべて盛り込み、氏にお披露目した



デイブ氏

「・・いいぃ・・いいじゃないか!」


と言う感じで、オイルバッフルは製品化されました。