サスペンションセッティング (コイルスプリング)
ミニのサスペンションについて少し語っちゃいます

と言っても、掘り下げて難しく語るつもりは有りません
どのようなクッションが必要で無理なく(キャパシティーが)
装着をおすすめ出来るか、と言う所に絞ってお話します

まず、左下グラフ図でキャパシティーの基準となる
1G(静止状態)でのサスペンションにかかる
荷重はフロント1輪で約1TONです ※1

動荷重ではハイグリップタイヤ等を装着し
サーキット等でフルブレーキをかけた時で
最大でも1G未満でしょうが、約1Gとします

それを静止荷重1Gにプラスし約2Gとなります
よって、静止荷重が1TONですから
1TON×2G=2TONのキャパが最低でも必要となります

さらに、公道では場合によっては路面のギャップ等で
それを超える事も考えられますので
2TON以上でも全線間密着しないサスペンションが
望ましいと言えるでしょう

左下グラフ図は当社が過去(2001年)に測定した物で
現在では、数多くのスプリングが存在します
全てを測定した訳では有りませんが
1.3TON前後で底突きしてしまう物も有ります
この様な物を装着していると
走りが悪いばかりではなく
スプリングが折れる等のトラブルが出る恐れが有ります

あまり知られていない
スプリングの長所を1つお教え致します
ラバコンがくたびれてくると、車高がバラバラになります
それをハイローキットで車高を揃えますよね
それを長年繰り返している内に
右は曲がりやすいとか、曲がりにくいなど
が出てきます
これは、ラバコン4個がバラバラのバネレートに
変化している為です
車高を合せ4輪の接地重量を測ると解かります
当社で測った物でリヤの右が63kg
左が190kgの車が有りました
オーナーはこのじゃじゃ馬を自然と乗りこなしていましたが
他人が乗ると右コーナーでスピンする車でした
この車輌にスプリングを装着し車高を合せた所
左右の荷重バランスが1%の差でセット出来
左右どちらでも曲がりやすい車になりました
その後数年車高の変化が無いので
レートもほとんど変化(ヘタリ)が無いといえるでしょう
(十分キャパが無いと、ヘタリが早いと思われます)

このように、柔らか過ぎず、乗り心地が良く
ヘタリ難いバネも存在します

当店では、これらの事をふまえ実質3種類のレートで
お客様によって使い分けております

安全で楽しいミニライフのために

ありがとうございました。